ご挨拶
横浜労災病院 三上容司
第68回日本手外科学会学術集会を担当させていただきます、横浜労災病院の三上です。第68回の本学術集会を担当させていただきます事、大変光栄に存じます。
さて、第68回の学術集会は、2025年4月10日、11日、パシフィコ横浜ノースで開催いたします。開催形式は現地開催とし、学会終了後にオンデマンド配信を予定しています。大会テーマは、Well-beingな手外科といたしました。Well-beingは、皆さまご存じの通り、肉体的にも、精神的にも、社会的にも健康な状態を指す言葉です。本学術集会では、ライフコースアプローチの観点、ならびに、領域横断的アプローチの観点から、手外科が人々のWell-beingにどのようにかかわっているのか、いけるのか、あるいは、寄与・貢献しているのかということを皆様と一緒に考えていければと存じます。また、それと同時に、手外科医自身の Well-beingという視点も大切だと考えておりますので、これも何らかの形で学術集会に反映させたいと考えています。
現在、特別招待講演の演者として国内から2名、海外招待演者は、北米、ヨーロッパから3名の演者を予定しています。また、シンポジウム・パネルディスカッションとしては、ライフコースアプローチと領域横断的アプローチを意識した、ライフコースに関わる手外科、全身疾患と手外科、義手の現在、といったテーマで企画進行中です。現在、その他のシンポジウム、パネルディスカッション、ハンズオンセッション、教育研修講演、ランチョンセミナーなどを検討しているところです。
これまでの学術集会の歴史をふりかえってみますと、東京大学整形外科の手外科グループ、末梢神経グループが主体となって学術集会を担当させていただくのは、1969年の津山直一先生以来、実に56年ぶりとなります。私自身は市中病院に身を置く一介の臨床医ではありますが、東京大学整形外科学教室の全面的な支援をいただきながら、滞りなく準備を進めて参りたいと存じます。会員の皆様に有益で、そして、世の中に手外科をアピールできるような学術集会になりますよう、会員諸氏のご支援、ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年3月下旬には、米国のワシントンDCでIFSSHが開催され、それから約2週間後の開催となります。また、4月の年度初めのお忙しい時期とは存じますが、ぜひとも、横浜においでくださりますようこの場を借りてお願い申し上げます。うららかな春を迎える横浜の地で、皆さまとお会いできることを楽しみにいたしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。